私は息子2人を母乳で育てました。
でも実は、授乳中はいつも不快だったんです。
授乳する前は平気なのに、
授乳を開始した途端に気分が悪くなる。
という症状に悩んでいるお母さんの割合は、全体の1割にも満たないといいます。
しかし、10人に1人くらいの割合で、授乳中に不快な症状に見舞われている方がいます。
私もでした。
長男、次男…共に授乳期間は1年半ほどでしたが、毎日不快な症状と戦いながら授乳していたのを覚えています。
産後鬱かも?
子供が嫌いになってしまった?
授乳が不快なんておかしい?
当時は何となく周囲に言いにくかったので、ひとりで悩んでいました。
次男も卒乳し、不快だった授乳が終わった時は正直嬉しかったです。
言っちゃいけないような気がして…
卒乳後もモヤモヤした気持ちが晴れずにいました。
しかし!
調べたら、ちゃんと名前がついている症状でした。
今回は、授乳中に不快な症状が出る
不快性射乳反射(ディーマー)についてMEMOしました!
- 授乳中気持ち悪い。不快感がある
- 不快感の原因を知りたい
- 不快感を治したい
不快性射乳反射(ディーマー)とは?
不快性射乳反射は、
感情とは全く関係ない生理的な症状です。
英語では、
Dysphoric Milk Ejection Reflexと表記されるので、
頭文字をとりD-MER(ディーマー)とも。
2000年以降に認知され始めた比較的新しい症状で、まだ解明されていない部分も多いです。
不快性射乳反射(ディーマー)が起こる原因
母乳は、赤ちゃんがお母さんの乳首に吸い付いた刺激で、ホルモンが作用し分泌されます。
この時、体内では母乳の分泌を促すプロラクチンというホルモンが出ます。
同時にドーパミンの濃度が下がるのですが…
ドーパミンの調節が上手く行われないと、不快性射乳反射(ディーマー)の症状が出るようです。
授乳中に気持ち悪くなるのは、
ホルモンが原因!
鬱でもないし、
子供が嫌いになったわけでもなかった!
よかった〜
不快性射乳反射(ディーマー)の症状は?
不快性射乳反射の主な症状は、
- ムカムカする
- 吐き気
- イラつき
- 気分が落ち込む
- めまい
- 喉が渇く
など、人によってさまざまです。
私の場合は、
吐き気と喉の渇きでした。
胸の辺りがムカムカしてきて、オエッとなることが多かったです。
あとは妙に喉が渇いて、口の中で唾液が増え不快な感じも!
母乳をあげ始めると症状が出て、授乳が終わると症状もなくなりました。
不快性射乳反射(ディーマー)の対処法
不快性射乳反射(ディーマー)に効く薬はありません。
ホルモンの変化による生理的な反射だからでしょうね。
無意識に体内で起こってしまう症状なので、
「こうすれば治る!」という方法はないそうです。
私の症状は、吐き気と喉の渇き。
私は単純に、産後で疲れているからだと思っていました。
しかしある時、何気なく授乳中に飲み物を飲んでみたら楽になったんです!
毎回楽になるわけではありませんでしたが、気晴らしにはなりました。
授乳しながら、何か飲む・食べる。
炭酸飲料を飲むと、胸のムカつきと喉の渇きが緩和されました!
不快性射乳反射(ディーマー)が本気で嫌なら…
「おっぱいをあげると気持ち悪い」
と言っても、経験者以外にはなかなか理解してもらえません。
実際に、実母や義母に話してみましたが…
2人共ぽかーんとしていました。
ママ友の中にも、同じ症状の人はゼロ。
一方、夫は授乳=しんどいものと思ったようで、受け取り方も人それぞれでした。
病気を心配されたことも…
症状が重い方は、母乳をやめてもいいと思います。
授乳は1日に何度も繰り返して行うもので、1年以上続くことが多いです。
毎日何度も不快感を感じながら育児をするのは、しんどいですよね。
時間経過と共に症状が軽減していくこともありますが、
私は1人目、2人目関係なく1年以上毎日続きました。
治療法もなくストレスを溜めるくらいなら…
ミルクに切り替えた方が、きっと気持ちよく育児ができます。
少しの間だと思って耐えるか、切り替えていくかはお母さん次第です。
症状の重さ、症状が出る期間も人それぞれ。
私が毎回オエッとなりながら、
ミルク代がもったいなかったので
1年以上頑張ってみました。
自分に合った乗り越え方を見つけて、少しでも気分良く育児ができるようにしたいですね!